を掛けた。
「あ…先生」『こんな所でなにやってるんだ?』「…雨宿り」
黒く艶やかな長い髪は雨で濡れ、先端から雫をポタポタとしたたらせる。
濡れて透けた胸元を直視できない…。
『ズブ濡れじゃないか』「……。」
どうも訳ありな感じだ。
『仕方ない…ウチに寄って着替えなさい』
『このままだと風邪ひくだろ』
部屋に上げ渡したタオルで髪を拭く。
探りを入れようと質問するが、「家出…」としか言わず、それ以上は答えなかった。
沈黙の間が襲う。
それにしてもなんと無防備な…。
モデルのように細身なのに、アンバランスなほどふくよかな胸。
濡れたブラウスが張り付き、開いた胸元に雫が伝い堕ち、谷間干支吸い込まれていく。
拭いてもなおしっとりと濡れた太ももは、真っ白で無駄な肉は一切感じさせない。
ダメだ…。
彼女に背を向け、目を閉じ、深く深呼吸をする。
意識するな…大人として無事に家まで帰す。
そうだ。それだけだ…。
後で立ち上がる気配がある。
気になる…けれど見ては理性がもたない…ダメだ。
【パサッ】なんだ今の音は…
何かが落ちた?
しかも、ごそごそと衣擦れの音まで。
着替えてるのか?
―――ドクン、ドクン、ドクン、ドクン。
再び目を閉じ落ち着かせようとした時。
【ムニュッ】
なんだ、これ――
甘い香り、雨の湿り気、女の温もり…
彼女の胸が背中に当たってる…。
その囁きに、心臓が口から飛び出そうになる…。
僕を嘲笑うかのように彼女は僕の陰部へと手をかける。
『やめるんだ』「先生…お願い」「静かに…じっとしてて」
気付けば僕はその性的すぎる魅力にのめり込んでいった。
彼女の手がスローモーション再生のようにゆっくり動き出す。
視界の端で僕の身体を這う白い手。
まるで蛇のように…。
何もかもどうでもよくなるぐらい気持ちイイ…。
――だめだ。頭がマトモに働いてくれない。
僕は筆舌に尽くし難い快楽におぼれていく――。
【備考】
◯基本CG:16枚
◯文字あり差分:218枚
◯文字なし差分:109枚
◯PDF:文字あり、文字なしの2種類
※一部に断面図表現がございます※
◯イラスト提供:山石
◯シナリオ:七央結日
◯背景:むぎ
◯サークル名:ヨダカパン
◯お問い合わせ先:yodakapan@gmail.com