こちない反応をしてしまう。
そんなやりとりを友人達に気づかれてしまい、少なからず恥ずかしい想いをした奈央達ではあったが、
みんな初々しいカップルを見守るように笑いあっており、むずかゆくもとても幸福な時間が流れた。
その後も、夏休み会議は何度も話が逸れながら続き、楽しい時間はあっという間に過ぎてゆく。
このときの奈央は、何の疑いもなく、こんな幸せな毎日が、変わらずに続いてゆくと思っていた……。
一人暮らしをしているマンションへと帰った奈央。
荷物を置き、一息ついた後に、シャワーを浴びようとすると、携帯電話が鳴った。
彼から先ほどの誘いのことで、早まったことを言ってしまったかもしれないとの謝罪だった。
奈央と同じく、今まで恋愛経験の無い彼氏らしい行動だ。
奈央はそれが可愛らしく思え、許し、その後は恋人らしい他愛無い仲睦まじい会話をした。
電話を置き、幸せな気分に浸りながら、今度こそシャワーを浴びようと踵を返した奈央。
一歩目を踏み出した瞬間、
知らない男と目が合う。
「おう」
声をかけると同時に男は奈央を押し倒す。
奈央は驚くだけで精いっぱいで抵抗らしい抵抗も出来ない。
強大な質量に押しつぶされ、奈央の体は床へと寝かされてしまった。
「邪魔するぜ」
耳に息がかかるほどすぐ近くで、男の低く暴力的な声がした。
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